ふたり暮らし。レシピノート作り。
リピートレシピ集
私は料理が得意ではないし特別好きでもないので、あんまり凝ったものも作らないし、いろいろな料理に挑戦したりもしない。普段の食事はほんとうに質素だ。
でも、夫と飲む日には気合いを入れて料理をする。その時に参考にしているレシピは、これまですべてスマホやタブレットで見ていた。それをこの度、アナログなノートに書き写すことにした。
スマホのフォルダにはたくさんのレシピを保存してあるが、いつも作るレシピはそのうちの2割程度。一度作って気に入ったものは何度も作るし、そもそも二人で家飲みをする日は特別な日なので、特別な日はあまり冒険せず、おいしいとわかっている料理をまた食べたい。だから自然とレパートリーが絞られてくる。
何度も作っていればレシピを見なくても作れそうなものだが、残念ながら私にはできない。覚えが悪すぎるため、毎回レシピを確認する。でも、たくさん保存しているレシピたちの中から該当のレシピを探すのにいつも手間取っていて、毎回「この時間無駄だよなぁ」と思っていた。
(インスタで保存してるやつを見ようとした時なんかは、つい余計なレシピまでいろいろ見てしまったりする。)
3回以上作ったレシピは、今後もまた作る可能性が高い。まずはこれらのレシピをノートに写すことにした。リピートレシピ集だ。
アナログ回帰はけっこう楽しい
ジャンル分けを始めてしまうと管理が面倒になるため、普通の大学ノートに思い出した順に書き写していく。付箋もインデックスもなし。
このノートに書くレシピは、何度でも食べたくなるお気に入りだけなので、今後もそうそう数は増えないだろう。それに、ノートが埋まるころには、私のレパートリーも大幅にアップデートされているということだ。ちょっと楽しみ。
久しぶりにたくさん文字を書いたので、手が痛い。ちょっと書いたらすぐに休憩をはさんでしまう。小中高と毎日のように手書きでノートをとっていたなんて、自分のことながら尊敬する。学生さんってすごいなぁ。
でも、手書きはやっぱり楽しい。もともと「書く」という行為が好きだったことを思い出した。
未来の自分に残すノート
小説「東京すみっこごはん」に、母から娘に遺された手書きのレシピノートが出てくる。そのノートは、注意書きや調理のポイントが吹き出しなどで丁寧に記された、母親の愛情と温かみを感じるノートで、私は昔それに憧れた。
そばで一緒に料理をしながら味を覚えていくのもいい思い出になるけれど、ノートという目に見える形なら、「そのレシピを書いている時の気持ち」とか、「料理を作った時の家族の様子」なども言葉で残していくことができる。徐々に薄れていってしまう記憶も、ノートを見ることで呼び起こすことができる。
私のこのノートは、言わば未来の自分に残すもの。失敗した理由、改善したポイント、食べた時の夫の反応、その時にふたりで話していたことなど、余白に書き込んでいこうと思う。
将来、夫と大喧嘩してしまった時などに、このノートを見て心を落ち着けられるように。笑