ふたり暮らし

明日は明日の風が吹く

給湯器の交換工事と選挙

ふたり暮らし。給湯器の交換工事と選挙。

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給湯器の故障

昨年の今頃、水道のガスが点火しにくくなったので、管理会社に連絡して点検にきてもらった。

 

その時は給湯器の基盤が汚れていたとかで、汚れを拭いてもらったらすんなり点火するようになった。給湯器はベランダに設置してあるらしく、土埃などで汚れが溜まると点火しにくくなるのだとか。

 

そんな感じで、ちょっと拭いてもらっただけで1年近く調子がよかったのだけれど、先日からまた調子が悪くなってしまった。お湯のスイッチを入れてもなかなか点火マークがつかず、ついても持続しない。何度も水を出したり止めたりしているうちにようやくお湯になる感じだ。

 

幸い、一度お湯になったあとは勝手に消えたりはしないけれど、お湯になるまで出しておく水がもったいないし、素人じゃ基盤のどこを拭けばいいのか判断できないため、また管理会社に連絡して点検に来てもらうことにした。

 

点検に来てくださった方は、型番を見て「あー、これは古いですねぇ。部品も生産終了してるんで、おそらく交換することになると思います」と言ってその日は帰っていった。

 

なんか大事になってしまったなぁと思いつつ、給湯器の交換というものがどんな作業なのか知らない私は、「後日作業員が交換に来ますので」との言葉に簡単に請け合った。

 

猛暑日の工事

事前に工事の方から連絡があり、「◯日の9時半〜12時半くらいの間で作業させていただきます」とのことだったので、私はそれをてっきり、「9時半〜12時半の間で伺います」ということだと思い込み、「けっこう幅があるなぁ。午前中に来てくれたらラッキーだなー」くらいに気楽に考えていた。

 

夫も「立ち会えなくてごめんね。まあすぐ済むと思うから」と言い残して出勤していった。

 

当日9時過ぎ、予定より早めに作業員の方がやってきた。よかった!早く済むぞ!と喜んでいたら、作業員の方は「よりによってこんな暑い日に、大変申し訳ありません」とおっしゃる。いやいやそれはこちらのセリフです!と思ったが、この方はなんでそんなことを謝るんだろう?とふと思った。

 

だって、ベランダで作業をするのはこの方だ。私が手伝えるわけじゃない。だからこの方が私に謝るのはおかしい。

 

この日の最高気温は36℃。
(まだ7月の頭だというのにどうかしている。)

 

なので、朝は風を通すために窓を開け放っていたけれど、交換作業が終わったら当然エアコンをつける気でいた。でもそれがそんな簡単な話ではなかったのである。

 

作業員ひとりの交換作業

作業員の方は工事用具を運び入れながら、何度も「せめてもう少し気温が低ければ…本当にすみません」と謝る。なんでそんなに謝るのだろう?と不思議に思っていたが、あとになってわかった。

 

交換作業中はベランダと駐車場とお風呂を行ったり来たりするため、窓も玄関も開けっぱなしで、作業時間はなんと3時間。つまり、9時半〜12時半までめいっぱい使って作業しますよーということだったのだ。開け放しているため、当然エアコンは使えないし、使えたとしても、外で作業してくださっている方がいるのに私だけ涼んでいるわけにはいかない。

 

日はどんどん高くなり、ぐんぐん上昇していく気温。暑い。やばい、暑い。

 

作業員の方は、扇風機内臓の作業服をきている。暑さに慣れているせいもあるのか、平気な顔をしており、通り過ぎたあとには制汗剤か何かのいい匂いがする。クレーム対策なのか、相当気を使ってらっしゃるようだ。

 

なんもしていない私のほうが室内で大汗をかき、汗臭さを放っている。ちょっと予想外の状況だ。

 

冷たい水を飲みたくなり、作業員の方にも氷水を出そうとしたら、「私のことはおかまいなく。お気持ちだけで!」と言って受け取ってもらえなかった。

 

気にせずひとりで飲めばいいと思うのだけど、作業員の方が汗を拭きながら何度も部屋を行き来する中、気にせずくつろいでと言われてもなかなか難しい。

 

結局、作業の間中、キッチンで立ったまま水を飲んだり、この間掃除したばかりの冷蔵庫の中をまた拭いたりと、「私も作業してます感(笑)」を出し続けていた。

 

人手不足の弊害

12時45分。ようやく交換作業が終わったようだ。予想以上に長かった。マンションなので駐車場までの距離があるのも一因だろう。

 

新しくなった操作パネルの説明をしてもらっている時、暑いのと自分が汗臭くないかが気になるのとで、内容が全然入ってこなかった。

 

作業終了のサインをし、これでようやくエアコンをつけられる〜!その前にシャワーを浴びよう〜などと考えていたら、そこから撤収作業に15分近くかかった。作業員がひとりなのだから仕方ない。

 

大体、給湯器自体がものすごく重そうでかなり大きいのだ。以前買ったソファは、おそらくこの給湯器よりもずっと軽い(私がひとりで持ち上げられるくらい)が、搬入は二人組みで、念の為に廊下と部屋の床の養生までしてくれた。

 

今回はたったひとりで給湯器を運び出し、運び入れていた。しかも床を引きずらないように持ち上げて。なんかおかしくないか?

 

作業員の方が最初に玄関からベランダへの動線を見た時に、「あ、よかった!広い。よかった!」とおっしゃっていたが、その言葉の意味もわかった。我が家は全然広くないけれど、玄関からベランダまでは障害物がない。だから重い給湯器を抱えながら歩いてもぶつかるものはないのだ。

 

でもこれが物や家具の多いおうちだったらどうしていたのだろうか?あんな重そうなものを抱えて、狭い部屋の中をぬって歩くことができるのだろうか?

 

どこも人手不足だというが、その現状を目の当たりにした。ライフライン関連のお仕事なんて、絶対になくてはならない業種だ。そこが人手不足になる国に明るい未来はないと思う。

 

他人の足を引っ張るだけの仕事(何とは言わないが)に高いお給料を出すんじゃなくて、こういうなくてはならないお仕事をしてくださっている人たちの待遇を改善してほしい。

 

先日、都知事選の期日前投票に行ってきたけれど、日本の未来のために働く真の政治家に、都政をひっぱっていただきたいと切に願う。

 

都知事の権限は大きい。都だけでなく、日本の未来も担う立場だ。都民のみなさん、よーく考えて選挙に行きましょうね!