ふたり暮らし。暮らしやすい家【キッチン】。
わが家は転勤族なので、これまでにいろいろなタイプの家で暮らしてきた。将来理想の家に住むために、暮らしやすかったところ・暮らしにくかったところについて振り返ってみることにする。
動線の悪いキッチン
私たちが一緒に暮らし始めた頃に住んでいたのはメゾネットの物件だった。1階にLDKと水回り、2階に個室がふたつという間取りだ。
新婚ではりきっていたこともあり、その家ではがんばって料理をしていた。でも、キッチンの使い勝手は悪かった。ファミリーも住んでいる物件だったので広さは十分にあったのだけれど、リビングからキッチンがよく見える造りだったため、キッチンが片付いていないと気になって仕方なく、でも当時は片付けも掃除も大嫌いで、結果、リビングでくつろぐことはほとんどなかったように思う。
その物件の冷蔵庫置き場は、なぜか部屋のドアを挟んでシンクと反対側にあり、しかもドアがこっち(部屋側)に向けてひらくタイプだったため、ドアを開けておくと冷蔵庫に行くたびにいちいちドアをよけなくてはならず、もれなく毎日イライラできる仕組みになっていた。
壁に囲まれた狭いキッチン
次に住んだのは1Kのアパートで、これはとっても使いやすいキッチンだった。
1Kに住むことになった経緯。↓asukaze827.hatenablog.com
1Kといえば、キッチンが廊下にあるタイプが多いと思うのだけれど、その物件はカウンターキッチンのような造りで、部屋の中にキッチンがあった。でもキッチン全体は壁で仕切られており、その壁にアーチ形の小さな小窓とカウンターがついていて、部屋の中がのぞけるようになっていた。キッチンの入り口もアーチ型で、ちょっとメルヘンチックなお部屋だ。
IHの2くちコンロで、シンクや作業台の幅も部屋の狭さの割には広めにとってあり、料理するのに不自由はなかった。料理はガス派だが、IHのいいところは、コンロを使用しない時はコンロを作業台にできるところである。この物件は築年数が浅く、コンパクトながら造り付けの収納が多かった。狭い中で最大限に空間を有効利用できるような工夫が随所にあり、とても暮らしやすいお部屋だったと思う。
キッチンが壁で囲まれていると、両側の壁にそって収納があるため、作業中にその場で振り返るだけでものを取ったり置いたりすることができた。キッチン内での横移動が少なくて済むのはほんとうに楽ちんだった。
ここで暮らした経験のおかげで、「壁で囲われた小さめキッチンというのはとても使いやすいんだ」ということを学んだ。
再び丸見えキッチン。そして独立キッチンへ
次に住んだのは広めの1LDKの物件だ。縦長のLDKのほかに個室がひとつ、という間取りで、以来、私たちは可能な限りこの間取りを選ぶようにしている。
以前住んでいた1LDKのお部屋は、キッチンとリビングの間に天井までの仕切りがなく、最初に住んでいたメゾネットアパートと同じようにリビングからキッチンが丸見えだった。
うちのキッチンツールはシリーズ関係なく徐々に揃えていったものなので、色も形もバラバラ。それらを見えるところに置いておくとキッチン周りだけでなく部屋全体が雑然とした雰囲気になってしまう。かといって毎回キッチンツールを出し入れするのも面倒で、ここでも結局出しっぱなしだった。笑
仕切りがないと収納は片面のみになり、作業中は必然的に横の移動が多くなる。それも地味に面倒だった。1Kの物件よりもキッチン自体はずっと広かったのに、使い勝手の良さは1Kの圧勝だったと思う。
現在の家はキッチンが完全に独立している。キッチンとリビングの間には引き戸があり、匂いの強い料理を作っても扉で遮断できるのがいい。
キッチンの広さ自体は1Kの時と変わらないか、むしろコンロがガスになった分、作業スペースはあの時より狭いくらいだけれど、壁で囲まれたキッチンはやっぱりとても使いやすい。キッチンの中心からあまり動くことなく、いろんなものに手が届く。
理想のキッチン
将来家を建てる時、キッチンは狭くてもいいからコの字型がいい。コの字型にカウンターが配置されていれば、キッチン自体は狭くても作業スペースは広くとれる。 横移動はなるべく少なく、キッチンの中心であちこち向くだけで作業できるのが理想だ。笑
壁に囲まれたキッチンは秘密基地感があるし、そこに大きな窓があれば、私だけのくつろぎ空間ができる。
いつかそんなおうちに住みたい。