ふたり暮らし

明日は明日の風が吹く

人生も暮らしもシンプルに

ふたり暮らし。人生も暮らしもシンプルに。
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生活の優先順位

子どもの頃、親から「宿題やってから遊びなさい」と言われていた人は多いだろう。私もそうだ。夏休みの宿題もギリッギリまでやらないタイプで、でも子どもなんてみんなそうだと思っていたし、日記以外の宿題は7月中に終わらせるなんて子はこの世に実在しないと思っていた。

 

大人になり、生徒さんたちの中に、本当に7月中に宿題を終わらせるという子がチラホラいてすごくびっくりし、尊敬した。

 

私なんて、実家を出て口うるさい親から解放されたとたん、やるべきことはどんどん後回しにして生きていた。家事などのやるべきことはギリッギリまで後回し。まずはぐうたらのんびり過ごすことを優先していた。

 

今も基本的にその姿勢は変わらない。快適にぐうたらしたいから、掃除や洗濯は午前中に済ませるけれど、それ以外のやるべきことは、後ろに引き延ばせるだけ引き延ばす。生活の優先順位の1位が「ぐうたらのんびり過ごすこと」なのだ。子どもの頃は仕方なく親の言うことに従っていただけで、考え自体は昔から変わらない。

 

人生の優先順位

そんな「ぐうたら第一優先」の私は、日々の生活だけでなく、人生の優先順位も「ぐうたら過ごすこと」が1番だ。
(もちろん夫が最優先というのは前提として。)

 

ぐうたらというとなんだか聞こえが悪いが、要は「ひとりで好きなことをして過ごす時間」がもっとも大切で、この先何があっても絶対に譲れないもの、ということである。

 

バレエ教師をしていた時は、それが思うようにできないことが辛かった。発表会前はもちろん、それ以外の時期でも仕事に費やす時間が多すぎて、ぐうたらを優先してる場合じゃなかったのだ。

 

好きで得意なことを仕事にしたものの、自分が本当に大切にしているものを優先できない生活は、今から思えば全然私らしくなかった。毎日無理をしていた。日々の生活の中で、楽しいとか幸せとか感じることはあまりなかったように思う。

 

人生の優先順位の中で、「人に喜ばれること」とか、「誰かの役に立つこと」、「社会で活躍すること」が上にくる人は、仕事を優先している日々に喜びや幸せを感じるのだろうなと思う。うちの夫はおそらくそのタイプだ。だからどんなに仕事が忙しい時期でも明るい顔をしている。昔の私と大違いだ。

 

本来、社会というのはそういう人たちだけに任せておけばいいのかもしれない。イヤイヤ働く人が100人いるより、イキイキ働く人が50人いたほうが業績も上がると思う。

 

夢の中でもぐうたらしたい自分

時々夢を見る。バレエ教師をしている自分の夢だ。過去の夢の時もあれば、現在進行形で教師をしている設定の時もある。

 

先日見た夢では、コンクールにむけてとある生徒さんを指導していて、その子があんまりにも熱心に練習するものだから、思わず「明日はお休みだから1日レッスンを見てあげる」と言ってしまう夢だった。

 

その子はとても喜び、ゴールデンレトリバーの仔犬のような、私が大好きだったあの笑顔でものすごく感謝してくれて、夢の中の私も夢を見ている私も心がぽわっと暖かくなった。

 

で、面白いのは、それを言った後の夢の中の私は、ものすごく後悔しているのだ。笑
「休みの日までレッスンするなんて、ぐうたらする時間なくなるじゃん。いくらあの子が大事だからって、私がそこまでしてあげる必要ある!?自習させとけばいいじゃん」

 

そんな夢の中の私を、私自身は俯瞰して見ていて、「あーあ、大変。がんばれー笑」と思いながら目が覚めた。

 

目が覚めて最初に思ったことは、「今日は夕方からシフトに入ってるだけで、それまでは自由時間だ。現実はなんて幸せなんだろう」ということだった。
(夢の中の私、お疲れ様。笑)

 

迷ったらやめろ

ミニマリストしぶさんと八木仁平さんのコラボ動画で、しぶさんが「迷ったらやらない」「迷ったらやめろ」とおっしゃっていた。

 

将来のために資格を取ろうかなーとか、語学を学ぼっかなーとか、あれやったほうがいいかな、これやっといたほうがいいかな…という果てしなくたくさんある選択肢の中で、自分がやろうかどうしようか迷ったことはやるな、とのこと。

 

本当にやりたいことは迷わない。迷っている時点で、それはあなたのやるべきことではないし、挫折する可能性が高い。言い方は悪いけれど、それが人生の無駄なのだと。ものの断捨離と同じだ。

 

人生も日々の暮らしも同じ

日々の生活でも、好きなことはやろうかどうしようか迷わない。好きなことをやりたいから、やりたくない他のこともやる。でも、やりたいことよりも、やらなくてはいけないことをやる時間のほうが長くなればなるほど、自分らしい人生からは遠のいて行く。

 

最近、価値観リストというのをやってみたのだけれど、それがけっこう面白かった。

 

このリストはとある方のブログで知った。その方は「全部で80ある項目のうち、上位5つに来るものに注目するよりも、下位5つに注目するといい」と書かれていて、なるほど!と思った。価値観の最下位というのは、自分が人生で価値を感じていないこと、必要ないと思っていることだ。

 

それらにエネルギーを使うのは、しぶさん的に言えば人生の無駄。迷ったらやめろどころか、そんなことで迷うな。ということになるのだろう。

 

選択肢が多すぎる世の中だからこそ、迷ったらやらない。「何をやるか」ではなく「何をやりたくないか」のほうが大事だと、以前別の方のブログでも読んだ。本当にその通りだ。改めて理解することができた気がする。