ふたり暮らし。ホットココアに入れたもの。
あったかいココアが飲みたくて
寒い寒いと思っていたら雪が降った。久しぶりの雪だ。午後から降り出した雪はどんどん強くなり、私が出勤する頃には5センチほど積もっていた。このままだと電車が止まりそうだなぁ…と心配しながら出勤すると、出勤してほんの1時間で「今日はもう上がっていいよ」と神(店長)の声が!笑
嬉々として帰宅し、そうだ!こんな寒い日はココアを作ろう!と思い立った。
着替えもそこそこに、鍋にココアパウダーと砂糖を入れて弱火にかけ、少量の牛乳を加えて練り始める。「ココアをおいしく作る秘訣は、最初にココアをよく練ることと、最後にほんのひとつまみの塩を加えることである」。私が大好きな小説にそう書いてあった。
一応、ココアと砂糖の分量をレシピで検索し、甘すぎても甘くなさすぎても嫌なので、スケーラーできちんと計量もした。たかがココア、されどココア。料理は基礎を無視すると失敗するという教訓を得たばかりなので(↓)、レシピ通り丁寧に作り始めた。
練っている途中で味見をしたら全然甘くなかったので、「あれ?かなり甘さ控えめのレシピだったのかな?」と思い、冷蔵庫から砂糖を取り出して足した。もう一度味見。「うーん?もっと入れなきゃダメかぁ」「あれぇ?まだ足りないなぁ」。結局最初に入れたのと同じくらいの分量を追加し、砂糖を冷蔵庫に戻した。
沸騰する直前で火から下ろし、カップに注ぐとすっごくいい匂いがした。インスタントのココアもいいけれど、やっぱりちゃんと作ったココアは濃厚な香りがいいなぁ〜なんて思いながら、リビングに戻ると、テーブルの上にはスケーラーとココアパウダーの袋と、砂糖の袋があった。最初の計量をここでやったのだ。
それらを片付けようとして、ふと気づいた。あれ?なんで砂糖がここにあるの?少し考えて、私はひざから崩れ落ちそうになった。
砂糖の代わりに入れたもの
キッチンで味見をした時、甘さが足りなくて冷蔵庫から砂糖を出して入れ、そしてすぐ冷蔵庫に戻したのだから、ここに砂糖の袋があるはずがない。
最初の計量の時に私が鍋に入れたもの。それは、なんとアーモンドプードルだった…
しっかり練った苦労も水の泡。アーモンドプードルはお湯に溶けない。泣
最初の味見で気づかなかったのは、アーモンドのほんのりとした甘い風味を感じたからだろう。まさか砂糖以外のものを入れてしまってるとは夢にも思っていなかったので、まったく気づかなかったのだ。
(まあ、そこで気づいていたとしてもすでに手遅れだったけれど…)
試しに飲んでみたものの、味はともかく舌触りが最悪だ。しばらく置いておいたら沈殿するかなと思ったら全然しない。茶漉しで濾してから飲もうとしても全然濾せない。味は悪くないのだからと無理して飲もうとするとむせる。
もう残ったココアに米粉を入れてケーキにでもするしかないか。
と、思ったけれど、キッチンの排水口用のネットを使えばどうにか濾せるんじゃないかと思いついたので早速やってみた。
気持ち的になんか嫌な光景だったものの、どうにか水分だけをカップに入れることに成功。無事に飲むことができた。
教訓。
調味料の袋の文字はちゃんと確認しよう。
砂糖(左)とアーモンドプードル(右)。↑