ふたり暮らし

明日は明日の風が吹く

食べるということ

ふたり暮らし。食べるということ。

心と体はつながっている

昨日の記事では食べることについて書いた。せっかくなので、それに関する記事をもうひとつ書こうと思う。

 

私たち夫婦が、5年前に大がかりな体質改善をしたことは昨日の記事にも書いたが、そのきっかけを与えてくれたのは、私の古い友人だった。

 

友人は34歳の時に、産後の不調をなんとかしたいと思い、知人を介して私と同じプログラムに取り組んだのだという。産後の不調というのがどういうものか知らない私は、共感することもアドバイスすることもできず、最初はただうんうんと聞いているだけだった。

 

私が「そのプログラム、もっと詳しく教えて!」と思ったのは、友人のこの言葉を聞いたからだった。

 

「体質を改善したら、毎日気持ちまで軽くなったんだよね。育児でも仕事でもイライラしなくなった」

 

「心身ともに」という言葉があるように、心と体はつながっている。

 

バレエでもほかのスポーツでも、本番に実力を発揮するためには、メンタルをコントロールすることがとても大切である。ヨガをやったり瞑想をしたりイメージトレーニングをしたりと、プロのスポーツ選手は日頃からメンタルトレーニングにも力を入れている。

 

でも、メンタルを鍛えるのってとても難しい。身体を鍛えるほうがはるかに楽だ。心というものは、自分のものなのに自分の思い通りにはできない。勝手に落ち込んだり、勝手にハイになったり、勝手にキレたりする。笑

 

私は、本番の踊りの出来は、その時の精神状態によって左右される、とずっと信じていた。先生にはいつも、「本番前に不安になるのは、練習が足りなかったという気持ちが残ってるから。そんな気持ちが微塵も湧かないくらい、死ぬ気で練習しなさい!」と言われていたし、だからみんな毎日遅くまで残って練習していた。「自分の限界まで練習してきたんだから、絶対に大丈夫!」と思うことができたら、本番は絶対に上手くいく。そう信じていた。

 

つまり、まずメンタル(心)が一番にあって、肉体的な調子はメンタルによって変わると思っていたのである。

ところが友人の話では、「肉体の不調を治したら、心まで良くなった」とのこと。つまり私が信じていた現象と逆のことが起こっていたわけだ。このことに私はとっても興味を惹かれた。

 

普段は粗食、特別な日は好きなものを好きなだけ

そんなこんなで体質改善をした私たち。その内容について書くと膨大な量になるため、そのうち少しずつまとめたいと思うが、重要なのはプログラムの内容ではない。自分の心身に対する知識や考え方を変えることだ。

 

体質改善後、わが家の食卓は大きく変化した。ひとことで言うと、粗食になった。笑

 

もともとたくさんの品数を用意するほうではなかったけれど、それでも体質改善の前後で比べると、昔は食べ過ぎていた。今は和食中心の生活で、加工品の類はほぼ摂らない。毎日のように行っていたコンビニにも、ほとんど行かなくなった。

 

食生活が変わったことで、私は自分が精神的に安定したと感じている。もともとはネガティヴで心配性だったのだけれど、今は些細なことで動じにくくなった。イライラすることも格段に減ったように思う。

 

ただ、私の場合は体質改善に取り組んだ時期と仕事を辞めた時期が重なるため、精神の変化は仕事を辞めた影響が大きいともいえる。笑

 

とはいえ、プログラム後に精神の変化を感じる人は多いらしく、やはり心と体がつながっていることは間違いないように思う。

 

私たち夫婦はお酒が好きだ。一晩でワインを2本あけてしまう。当然、お酒のアテも大好きだ。先日は2日連続でグージェールを作って食べまくり、夜に韓国料理まで食べに行ったと記事にしたばかりである。

 

体質改善で、私たちの消化能力は爆上がりした。私は10代の頃に厳しい食事制限をしていた影響でかなりの小食だったのに、体質改善後は運動部の男子高校生並みに食べられるようになってしまった。夫も男性にしてはあまり食べないほうだったのに、今ではもともと大食漢だった私の父以上に食べられるようになった。

 

飽食が腸にとって良くないということを学んだ体質改善だったのに、なんと皮肉なことか…笑

 

不食という生き方をしている人に、私はじつは憧れている。腸がつねに空っぽというのは、心身共にとても快適だろう。空腹がつらいという次元はとっくの昔に飛び越えて、宇宙と身体がつながるその感覚は、一度体験したら離れられなくなるのかもしれない。

 

空腹がつらいという次元を乗り越えるところまではいかなかったけれど、プログラム中のあの腸の底から空っぽになった感覚を、私は今でも時々思い出す。とても快適で楽しく、幸せな日々だった。中には、そのままプログラムを延長する人もいるらしい。トレーナーさんの話だと、8カ月以上も取り組んだ人もいるのだとか。まるで現代の仙人である。

 

腸がからっぽになることのメリットを知った私たちだったけれど、それでも私たちは「食事をして生きていく」ほうを選んだ。ほとんどの人がこっちを選ぶだろう。

 

食事をする楽しさや幸せは捨てられない。私はお肉も大好きだし、お酒も大好きだ。せっかくたくさん食べられるようになったのだから、たくさん食べたい。笑

 

だから普段は粗食にして、たまの連休(夫は基本的に飛び飛び休みなので)や特別な日の食事は、好きなものを好きなだけ食べると決めている。そのために、日々の食事はなるべく1日1食を心がけている。食事で摂り切れない栄養素は、プログラム中に摂取していたサプリメントで補っている。

 

プログラムを通して、私は自分の心身のこと以外にも、本当にたくさんのことを学んだ。生き方が180度変わったと言っても過言ではない。それらをきちんと整理して、いつか記事にしたいと思っている。