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ハーブデトックスとネットワークビジネスの実態

ふたり暮らし。ハーブデトックスとネットワークビジネスの実態。
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結局どんなプログラムなのか?

これまで、体質改善プログラムについての記事をいくつか書いてきたけれど、結局それが具体的にどんなものなのか、読んでいてモヤモヤしている方もいるかもしれない。

 

私が行ったプログラムとは種類が違うのだけれど、プログラムの内容をとてもわかりやすく簡潔にまとめてくださっているサイトがあったのでご紹介。↓

anz-shop.com

このプログラムはシナジーワールドワイド というネットワークビジネスの製品を使用する。この方も記事の中で少し触れているように、ネットワークビジネス特有の暑苦しいテンションと強引な手法に、私もまったくなじめなかった。

でも、プログラムで学んだことは私の生き方を変えてくれた。最大の収穫は、自分の身体のメンテナンスを自分でできるようになれたことだ。もう病気は怖くないし、老いていくことも怖くない。自分自身だけでなく、家族の健康も守れると思うと、とても心強い。

(私と夫が行ったプログラムの詳細は、備忘録として記事にしている最中だ。)

 

巷では、「ネットワークビジネスを始めると友達をなくす」なんて揶揄されているけれど、その通りだと思う。私にプログラムを紹介してくれた友人とは小学校からの付き合いで、プログラムを紹介してくれたことにはとても感謝しているが、残念なことに今は完全に縁が切れてしまった。

 

プログラム終了後

プログラム終了後、その結果に満足した私は、製品についてもっと詳しく学びたい&安く買いたいと思い、会員登録した。登録するとすべての講習に参加できるようになり、知識をつければトレーナーとして活動することも可能になる。

 

トレーナーはイーグルスグループという組織に所属し、デトックスプログラムの提供を主な仕事としている。私のように最初から「プログラムをやりたい」と希望する人は少数派で、たいていの人は話を聞いた時点で「なんか怪しい…これはもしやネットワークビジネスの勧誘か?」と疑いを持って距離をとる。
(そしてそれは当たっている。笑)

 

そのため、トレーナーは自分のアップ(直属の上司みたいなもの)たちと綿密に作戦を練り、アップの人たちの助言のもと、勧誘するターゲットや勧誘方法を決定する。私の場合、「バレエをやっていて身体のことに興味があること・アムウェイなどネットワークビジネスの製品に対して偏見がないこと」をもともと友人が知っていたため、真っ先に勧誘の対象にされたのだと思う。

 

友人やアップの人たちは、「大勢の生徒さんやその保護者たちとの間に強い信頼関係がある」という私のバックグラウンドにビジネスの可能性を見出した。

 

−2歳からの子育てで述べたように、このプログラムは、妊娠前の若い世代の女性にとくに体験してほしいという思いがトレーナーたちの間にはあり、私の生徒さんたちはその対象に当てはまるのだ。

 

プログラムがいいものだということを身をもって知った私は、もちろん自分の生徒さんたちにもやってほしいと思ったし、べつに今すぐにやらなくても、「こういう方法があるよ」ということを教えてあげたいと思った。そのために知識をつけた。

 

実際、私の紹介でプログラムを行った生徒さんもいる。そしてその際に、私はネットワークビジネスの実態を目の当たりにしたのである。

 

強引な手法

プログラムを紹介する相手、いわばビジネスのターゲットについて、アップの人たちは根掘り葉掘り質問してくる。仕事、家族構成、予想される家の経済状況、価値観、性格、病歴…それどころかLINEのやり取りのスクショや相手の鍵垢のインスタのスクショを求めてきたりと、そこにプライバシーなんてものは存在しない。

 

当然戸惑った。そんなこと聞いてどうするんだと。長年の付き合いである程度は知っていても、それを赤の他人であるアップの人たちに漏らすわけがない。アップの人たちは「共有するのは私たちだけで、外に漏れる心配はないから大丈夫」と言ってきたけれど、そういう問題じゃない。人の個人情報を勝手に共有するのが非常識なことだとなぜわからないのか。

 

私は「よく知らない」で通した。スクショの提供も当然拒否した。

 

情報の共有は拒否したものの、アップの人たちは、ターゲットである私の生徒さんが、お金のかかると言われているバレエを長年やっていることで、家の経済状況はいいほうだと判断し、プログラムを強く勧めるように私に指示してきたのである。

 

実際は、バレエを長年続けてきたからといって、みんながみんなお金持ちのお嬢様というわけではないことを、私はよく知っている。娘の夢のために、親御さんはいろんなものを犠牲にしてくれているのだ。そんな簡単に「バレエやらせてるんだからプログラムの代金くらい払えるでしょ」なんて思ってほしくない。怒

 

とはいえ、べつに詐欺のように悪いものを勧めるわけじゃないし、プログラム自体は自信を持って勧められるものだ。バレエのパフォーマンスも上がる。できることなら体験してほしいと私自身も思ってはいたので、その強引な手法には辟易しつつも、生徒さんにプログラムを紹介した。

 

幸い、プログラムを行った生徒さんたちやその親御さんたちも結果に満足し、継続的にサプリメントを摂取したいと会員登録までしてくれたのだけれど、私はそこで友人を含め、アップの人たちとは縁を切ることにした。

 

生徒さんたちは私を信頼しているからこそ、プログラムを行ってくれたのだ。このまま私がアップの人たちとつながり続けていたら、アップの人は生徒さんたちに対しても、ビジネスを拡大していくための足がかりを作ろうと働きかけるだろう。生徒さんやその親御さんにとっては大迷惑な話である。

 

プログラムや製品に対しての知識はついたのだし、これ以上この人たちとつながっていてもいいことはない。そう思い、組織からフェードアウトすることを決めた。

 

古くからの友人との縁を切ることには迷いがあったけれど、私がアップの人たちに生徒さんの情報を根掘り葉掘り訊かれたように、友人も私の情報を根掘り葉掘り訊かれたはずだ。

 

友人が今も組織に所属し、トレーナーとして活動しているということは、人の個人情報をアップの人たちと共有することに何の疑いも抵抗感も持っていないということになる。

 

夫の仕事、私の仕事、経済状況の予想、私の性格、私との会話の内容、LINEの内容、インスタの内容…友人との間で共有してきた様々なこと。そのすべてがアップの人たちにも知られている。

 

長年培ってきた友人に対する信頼は、完全になくなってしまった。

 

妄信的な思考と迷惑行為

ネットワークビジネスが敬遠される理由のひとつに、カフェなどの飲食店に長時間居座られて迷惑というのがある。

 

私がシナジーに関わっていたのはちょうどコロナ禍の時だったので、講義はすべてオンラインだったのだけれど、それでも何度も誘われた。スタバでのミーティングとやらに。私は飲食店勤務なのでそういうのがとくに許せない。性格の悪い私はわざと、「もちろん貸し切りでやるんですよね?すごーーい!」と言ってやった。

 

カフェならまだましで、時には昼時のファミレスでドリンクバーのみで居座ったりもする。とくにシナジーに携わる人たちはファミレスで食事は絶対にしないので、店にとっては迷惑以外のなにものでもない。でも、そのことをやんわり指摘してもまったく伝わらなかった。お互い日本語を話しているのに日本語が通じないのだ。

 

ネットワークビジネスの製品は、中間マージンがかからない分、その価格に対する品質が高い。広告に莫大なお金がかかっている割に安価な市販の製品をいくつも買うよりは、偏見を捨ててネットワークビジネスの製品をひとつ買ったほうがよっぽどいいと個人的には思う。
(今はほとんどの製品がフリマサイトやAmazonなどで購入できる。)

 

せっかくいいものなのに、ネットワークビジネスと聞いただけで離れていく人が多いのは、ビジネスに携わる人たちのその強引な手法と、盲信的な考え方のせいだと思う。

 

私は何度も聞かされた。「こちらが働きかけても心を動かせなかった人というのは、私たちとは生きているステージが違う。私たちはこのビジネスに出会ってステージが上がったのだから」と。

 

これを聞いて、どう思うだろうか。私はとっても不愉快になった。不愉快に思わない人がネットワークビジネスに向いている人なのかもしれない。