ふたり暮らし。体質改善プログラムで学んだこと。【お通じ】
体質改善プログラムとは
体質改善プログラムとは、私たち夫婦が今から5年ほど前に初めて取り組んだ酵素デトックスの一種である。いわゆる断食に近いもので、期間中は一切固形物を摂取しないというものだ。
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断食の効能については賛否あるらしいけれど、少なくとも私たちはやってみてよかったと思っている。最初のプログラムがとてもよかったため、じつは、そのプログラムから2年後に、身体のメンテナンスを兼ねてべつの短いプログラムにも取り組んでいる。
プログラムの詳しい内容ややり方については、興味がない人にとっては余計な情報になるのでここには書かない。それよりも、プログラムを通して学んだことのほうが重要だ。上手くまとめられるかわからないけれど、ひとつずつ記事にしていこうと思う。
お通じは一日に何回?
プログラムを行うにあたっては、最初にトレーナーの方からカウンセリングを受ける。
カウンセリングでは、飲酒や喫煙習慣の有無、身体の悩み、心の悩み、食生活、睡眠時間、運動時間、仕事内容など、様々な項目について訊かれる。これは、訊いた内容によってトレーナーの方がプログラム内容を変更したりどうこうするためというよりは、カウンセリングを受けた本人が、あとからプログラム前の自分とプログラム後の自分を比較できるようにするため、という意味合いが大きい。
カウンセリングの質問の中で、とくに私が「えっ?」と思ったのは以下の2つである。
①「お通じは一日に何回ありますか?」
②「生理痛はありますか?」
今日は、①の質問について書いていく。
最初、トレーナーさんから「お通じは毎日ありますか?」と訊かれたので、私は自信満々に「はい、毎日あります」と答えた。子どもの頃から便秘とは無縁なことが自慢のひとつでもあったのだ。
すると、次はこう訊かれた。
「一日に、何回ありますか?」
ん?と思った。たまに2回とかある時もあるけれど、基本1回だ。それが普通では?
私の答えを訊いたトレーナーさんは、続けてこう訊いた。
「お食事は、3回していますよね?」
たぶん…と答えた。日によって朝と昼が一緒だったり、おやつや夜食で一日4食食べる日もあったけれど、基本は一日3食わりと規則正しく食べている。
健康チェックの項目の中で、お通じに関してはなんの不安も持っていなかった私は、トレーナーさんが「そうですか」と意味深な顔で言ったことが気になって仕方なかった。カウンセリングは夫と一緒に受けていて、夫のほうは、当時悩んでいた過敏性腸症候群について話していた。お通じの項目に問題があるとすれば、それは夫だけの問題で、私のほうは無関係だと思っていた。
ところが、便通についての質問が終わると、トレーナーさんが衝撃的なひとことを言ったのである。
「お通じは、お食事の回数と同じだけあるのが理想なんですよ」
便秘とは?
一般的に便秘とは、「3日以上便通がない状態」を指す。しかし、本人が便秘の症状に悩まされず、数日おきの便通でも満足しているのであれば、それは便秘とは呼ばないとも言われている。
食べたものがすぐに押し出されるわけでもあるまいし、食事の回数=便通の回数というのはちょっと無理があるんじゃない?と私たちはいきなりトレーナーさんを疑った。顔にはもちろん出さなかったけれど、心の中は「は?何言ってんのこの人」という状態だ。笑
結果を先に言うと、プログラム終了後の私たちは、食事の回数=便通の回数になった。
もちろん食べたものがすぐに押し出されるわけではないのでタイムラグはあるけれど、プログラム終了後は一日に複数回お通じがあるのが普通になった。べつの記事で補足するが、食べたものによっても回数が変わる。
排泄はデトックスである
デトックスという言葉の本来の意味は「解毒」である。美容用語としておしゃれにひとり歩きしている節があるけれど、「解毒」と書くとなんだか印象が違って見える。
汗をかくのもデトックス、トイレに行くのもデトックス、生理もデトックス、そしてこれはべつの記事にくわしく書く予定だけれど、女性にとって出産は最大のデトックスとも言われている。
これらをすべて「解毒」に置き換えたら、どんな印象を持つだろうか。
この記事の画像は、生理現象によっておこる解毒のパーセンテージを表している。よく、岩盤浴やホットヨガなどで汗をたくさんかくと身体にいい、と言われているが、汗による解毒作用はたったの3%だ。
私たちは、解毒のほとんどをトイレで行っているのである。
排泄すべきものを腸内にためておくことは、自宅に生ごみを溜めているのと同じ
夏場、生ごみを出し忘れて暑い部屋の中に放置しておくと、部屋の中はどうなるだろうか。その部屋の中で一日を快適に過ごすことはできるだろうか。
想像もしたくないけれど、そんなの絶対無理である。笑
けれど、それと同じことが私たちの身体の中でも起こっている。36~37℃というのは体温としては普通だが、部屋の温度としては超暑い。その超暑い環境で、排泄されるべき生ごみたちが身体の中でくすぶっているとしたら…
一刻もはやくそのゴミを身体から出したい!と誰もが思うのではないだろうか。でも、お通じが一日に1回しかないとしたら、それらのゴミを丸一日暑い腸内で保管しているということになる。そしてそれは多くの人にとっては普通のことなのだ。
私が腸内にゴミを溜めない生活を心がけるようになったのは、このプログラムをやったことによる大きな収穫である。このプログラムは、プログラムをやることによって体質を改善することも目標のひとつではあるけれど、もっとも大きな目的は、「生き方を変えること」なのである。
先日ご結婚された大谷翔平選手について、かつて栗山監督が、「大谷選手は数字という目標を持って野球をやっているわけではない。野球を通して人々を幸せにしたいという目的を持ってやっている」というようなことをおっしゃっていたそう。
(Twitter情報なので真偽のほどは不明。)
目標と目的。同じような使われ方をされがちだけれど、その意味はぜんぜん違う。私にとってこのプログラムは、まさに目的を与えてくれるものだったのである。
このブログでは、体質改善プログラムによって確実な健康効果があったとか、誰でも絶対に健康になれるとか、そういったことを書きたいわけではない。私は医師でもなんでもないし、先述したようにトレーナーさんだって普通の人だ。
ブログに書く内容は、あくまでも私と夫(と紹介してくれた友人)の体験談であり、健康オタクによるただの日記だと思って読んでいただけると幸いである。