ふたり暮らし

明日は明日の風が吹く

花粉症疑惑

ふたり暮らし。花粉症疑惑。

アレルギーはなにもないはずなんです

私は食べ物でも動物でも花粉でも、アレルギーはひとつもない。青魚アレルギーの母とひどい花粉症持ちの父に、「葉月はなんのアレルギーもなくてよかったね」と言われて育った私は、なんでも食べられて、犬も猫も大好きで、春も秋も快適に過ごせる自分が誇らしい。

 

でもなぜか、おととしと去年と今年、この時期になると風邪をひいている。くしゃみと鼻水が止まらず、喉も痛い。熱を計ると微熱だ。ちなみに目は痒くない。

 

鼻をかむ私を見て、夫や職場の人には「花粉症じゃない?(仲間が増えたぞ♪)」と言われるが、私は「これ、春にひく風邪だから!」と断じて認めない。笑

 

実際、微熱とはいえ熱があるのだし、目はまったく痒くないのだから誰がなんと言おうと風邪なのだ。たとえ風が強い日に特にくしゃみが酷くなろうとも、普段は風邪なんかめったにひかない体だろうとも、鼻セレブを求めてドラッグストアをはしごしてようとも、私は花粉症ではない。

 

外国人が「日本に慣れてきたなぁ」と実感する瞬間

日本で暮らす外国人が、「自分、日本に慣れてきたなぁ」と実感する瞬間ランキングみたいなのがあって、1位は「電話口でぺこぺこお辞儀をするようになった時」だった。

 

で、何位か忘れてしまったけれど、その中に「花粉症になった時」というのがあって笑ってしまった。インタビューされていた人は、「俺もついに花粉症になったぜ…!」という感じでどこか嬉しそうにしていて、花粉症=日本人の仲間入り、というイメージがあるんだと知った。

 

たしかに花粉症の人はすごく多い。子どもの頃から花粉症の友達もいたけれど、多くは大人になってから突然発症するようだ。花粉症の人は年々増えているらしい。職場の人にも去年から花粉症になったと言っている人がいる。

 

接客業で鼻水が止まらないのはけっこうつらい。特に飲食店は、店員が鼻をすすっているとお食事中に不快にさせてしまうし、かといって垂れ流しておくわけにもいかないので困る。外国ではお客様の前だろうがなんだろうが鼻をかむ店員さんの姿を見るけれど、日本では人前で、ましてやお客様の前で鼻をかむなんてという風潮がある。

 

仕方なく裏に引っ込んで鼻をかむけれど、仕事効率が悪くてしかたない。そんな私を見て、「薬飲んだら?◯◯けっこう効くよ」と市販のアレルギー薬を教えてくれる人もいるが、何度も言うように私は花粉症じゃない。

 

ただちょっとくしゃみと鼻水が止まらないだけなのだ。