ふたり暮らし

明日は明日の風が吹く

マイノリティな立場を楽しめるようになった

ふたり暮らし。マイノリティな立場を楽しめるようになった。

自分を出せなかったジュニア時代

以前の記事でも書いたけれど、昔の私は八方美人で、相手に自分の意見を言うことができない人間だった。↓

asukaze827.hatenablog.com

 

学生時代は「みんなと同じ」を基準にして生きていた。人と違うことをするのが嫌で、意見がぶつかることが怖かった。誰でも多少はそういうところがあると思うけれど、私はその傾向が特に強かったように思う。

 

バレエを習う上で、自分を出せない性格の子はとても不利だ。謙譲の美が通用するのは日本だけなので、世界に出て行こうとするなら強気で積極的に前に出て行く姿勢が求められる。そのため、プロを輩出する教室はそのへんがとてもシビアで、たとえ実力があったとしても、消極的な性格の子は絶対に日の目を見ることはできない。

 

私は自分がレッスン生だったジュニア時代に、先生たちから積極性の無さをつねに指摘されており、それで数えきれないほど苦い経験をした。決しておとなしい性格ではなかったのだけれど、ここぞという大切な場面で周りの様子をうかがってしまうタイプだったので、先生たちには「やる気があるんだかないんだかわからない」と思われていたのだと思う。

 

それでも成長とともに積極的に前に出ていけるようになり、それにともなって大役を任される機会も増えていった。私が自信を持って自分を出せるようになったのは高校を卒業してからである。
(もしプロのダンサーを目指していたとしたら、遅すぎる年齢だ。)

 

マイノリティな立場になると心が楽になった

学生時代はあんなに周りの目を気にして、みんなと同じようにすることばかり考えていた私なのに、今は真逆の生活をしている。

 

私の周りには、私と同じ立場の人がいない。普段一緒に働いているのは主に高校生と大学生なので、主婦である私の立場はマイノリティだ。時々ほかのパートさんたちと話す機会もあるのだけれど、同じ主婦パートという立場とはいえ、生活スタイルや何もかもが違うため、ここでもやっぱり私の立場はマイノリティである。

 

学生時代はとても恐れていたマイノリティな立場だけれど、いざその立場になってみると、非常に楽だということに気づいた。立場が違うと意見や感覚が違って当たり前なので、相手にどう思われるかを気にし過ぎなくて済む。
(単に年齢を重ねて図太くなっただけかもしれないけれど…笑)

 

相手との共通項が少ないと、自分の意見もちゃんと言えるし、相手の意見を受け入れる(受け流す)こともできる。最初っからマイノリティなので、マイノリティになることを恐れる必要もない。むしろ違いを楽しむことすらできるようになった。

 

2024年はもっと楽しめるように

私の生活スタイルはこの先も当分変わることはないと思うけれど、来年はこの生活をもっともっと楽しみたい。人との別れや出会いをもっと大切に、出会った人それぞれから多くのことを学んでいけたらいいなと思う。

 

2023年ありがとうございました。
2024年もいい一年でありますように。