ふたり暮らし

明日は明日の風が吹く

クリスマスに近づく日々

ふたり暮らし。クリスマスに近づく日々。

1年で一番好きな季節

私は1年の中で11月が一番好きだ。日々クリスマスに近づいていくこの感じがたまらない。

「寒くなってきたな~。ああ来月はクリスマスだ♡」
「日が短くなってきたな~。ああ来月はクリスマスだ♡」
「今年もあっという間だったな~。ああ来月はクリスマスだ♡」

こんなふうに、事あるごとに「ああ来月はクリスマスだ♡」と思うのがすごく幸せだ。

 

街中が少しずつ華やかになっていって、お店ではクリスマスソングが流れていて、外を歩くと息が白くなって…これで雪が降ったら最高♡と思いつつ、実際は関東で雪が降ると不便極まりないので降ったら非常に困るのだけれど、ホワイトクリスマスというものに昔から強い憧れがある。
(いつかドイツのホワイトクリスマスを体験してみたい。)

 

11月に入ってすぐ、私はさっそく家の中をクリスマス仕様にした。クッションカバーを替え、ツリーのタペストリーを飾り、リースを掛け、大きな靴下をぶら下げた。暖かくてとっても可愛いリビングになって大満足だ。

 

 

いつまでも11月でいてほしい

クリスマスが待ち遠しくてしかたないのに、クリスマスが来てほしくないという矛盾。

 

私はクリスマス当日というよりは、クリスマスに近づいていく日々が好きなのだ。だから11月~12月半ばくらいまでが最高に楽しい。クリスマスイブと当日は、曜日の並びにもよるけれど、たいていは仕事だから。

 

12月は夫と付き合い始めた記念日もあるので(うちは結婚記念日ではなく、こっちを重視している)、クリスマスと記念日合同のパーティーをする。ケーキを焼く以外は普段の家飲みと大差なく、おうちでささやかなお祝いをするだけだけれど、それでも毎年それをとても楽しみにしている。

 

お互いにクリスマスプレゼントを贈り合うのは数年前からやめた。断捨離をして、欲しい物がなくなったことと、唯一夫が欲しがる物が、パソコンのパーツなどの私にはまったくわからない分野の物だからである。
(ネットでポチってプレゼント終了!というのが味気ないというのもある。)

 

物で満たす必要がなくなったクリスマス

子どもの頃はもちろん、若い頃もクリスマスといえばプレゼントだった。クリスマスには特別なプレゼントが欲しいと思っていたし、私も夫に特別な物を贈っていた。あの頃は、たくさんの物に囲まれることで気持ちを満たしていたのだと思う。

 

でも今は、なにも欲しい物がない。暖かいおうちがあって、素朴ながらも手作りのケーキとごはんがあって、目の前に愛する人がいて、クリスマスソングを聴きながらワインで乾杯する。それだけでもう特別な一夜だ。

 

私の好きな海外ドラマに、こんな夫婦のやり取りがある。

「コーヒーでも飲もうか」
「あいにく豆が無いの」
「そうだった頼まれてたんだった」
「いいの。バディを塾に送ったら買ってくる」
「ついでにトイレットペーパーも頼む」
「優雅な生活には程遠いわねぇ…笑」
「ほんとに…なんでこうなった?」

息子のバディがドタバタと通り過ぎるのを見て

「人生を、歩んだってこと」


素敵なセリフだなぁと思う。優雅でロマンティックに過ごしていた恋人時代を、ただ懐かしむのではなく、結婚し、子どもが生まれ、やんちゃな男の子を育てる慌ただしい日々を送っているふたりが、「人生を歩んできた」と言って愛おしく見つめ合う。

 

いつまでもこういう夫婦でありたいなと思う。