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転勤

ふたり暮らし。転勤。
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苦労した新居探し

約5年ぶりに夫の転勤が決まった。とは言っても、全国転勤ではなく首都圏をぐるぐるしているだけなので、今回は以前も住んだことのある街への引っ越しだ。

 

夫の会社は転勤先の物件の用意まではしてくれない。提携している不動産会社があり、「この中から勝手に自分で探せ」というスタイルだ(日数に余裕がないのに!)。しかも、どこに住んでも家賃補助の割合が一定なため、家賃の高い物件を選んでしまうとこちらの持ち出しも多くなってしまう。

 

今回の物件探しは過去イチ手こずった。

 

事前にいくつか目星をつけて行ったものの、ことごとく売り(?)切れ。じゃあほかに候補はあるかと尋ねても、担当営業さんは「いやぁ…どこも埋まってますねぇ」と頭を抱えている。時期も良くない。3月ほどではないが、9月も転勤の多い季節だ。いい物件はすぐに埋まってしまう。それにこっちとしても、内見のために遠方まで何回も行ってられないため、できる限り1日で決めたい。

 

世間の多くの人たちと同じように、私たちも絶対に譲れない条件のひとつが駅近であることだ。立地と間取りだったら断然立地を取る。とはいえ、最低限の広さの希望はあるため、なかなか条件に見合った物件が見つからない。不動産屋のカウンターで、営業さんはもちろんのこと、夫と私も無言で検索しまくった。

 

最終的に決めたのは、駅徒歩2分の古〜いマンションだ。敷地内に駐車場がないことと、手持ちの家具が入りそうもないことで候補から外していたが、この際背に腹はかえられぬ。どうせ仕事の日は車に乗らないのだから駐車場は多少遠くてもいい。築年数もどうだっていい。手持ちの家具はこれを機にガツンと減らせばいい。

 

べつの不動産会社の管理物件だったので、その会社からこちらの営業さんに紹介してもらうという形を取ることになった。手間がかかる上に担当営業さんの実入りが少なくなってしまうが、もうそんなことまで気にしてられない。

 

希望以上の駅近物件。これを逃したら路頭に迷ってしまうことになるかもしれないのだ。営業さんには申し訳ないが、ここで決めさせてもらおう!

 

初ジモティ

というわけで、間取りを妥協した今回の新居。新居と呼ぶには古すぎるマンションだが、一応オートロックだし、室内はリフォーム済みだ。

 

1LDKで専有面積自体は今の物件とほぼ変わらない。ただ古いだけあって空間の使い方が下手というか、デッドスペースの生まれやすい構造となっている。ひと部屋は和室を洋室にリフォームした部屋で、わが家には必要のない広さの大きな押し入れがついている。ドラえもんのように押し入れを寝床にすれば部屋を有効に使えるな…と一瞬考えてしまった。笑

 

手持ちの家具は絶対に全部入らない造りだ。残念だけれどいくつか手放さなければならない。

 

ここ最近ミニマリストしぶさんの動画をよく見ていたおかげで、「家具を手放す時はジモティでゼロ円出品するとすぐに買い手がつく」ということを思い出し、自宅に戻ってから速攻でアプリを入れて出品してみた。

 

するとものの数分で何人も希望者が現れ、予想以上の反応の早さに驚いた。動画の中でしぶさんは「反応が早いのはたぶん業者でしょう」とおっしゃっていて、たしかにそんな感じだった。自宅まで取りに来てくれることを条件にゼロ円で出品したのだが、出品から数時間でチェストをひとつ手放すことができた。

 

ついでに使わなくなったプリンターもゼロ円出品したら、先方から購入金額の提示があり、「こちらの金額を先払いで振り込みますので、着払いで送ってくれませんか?荷物はゆうパックの集荷サービスを利用すればあなたの負担はありませんよー」というご丁寧な説明つきの購入希望者まで現れた。

 

ゼロ円出品、超便利だ。感動した。しぶさんも動画の中でよくおっしゃっている。「物を手放す時は欲を出さないこと」。売ろうとしなくても、自宅まで引き取りに来てくれるだけですでにお得なのだ。今後も機会があったらどんどん活用していこうと思う。

 

テレビボードを見つめる夫

引き取り手が決まったチェストを掃除している時、隣で夫は何やらテレビボードを見つめて考え込んでいた。「どうしたの?」と訊くと、なんと「オーディオも手放すかなぁ…」と言っている…!

 

夫の宝箱である古いオーディオシステム。それぞれ役割の違うスピーカーが7個に、ウーファーと呼ばれる低音専用のスピーカー、そしてアンプ。去年新たに購入したものもあるが、スピーカーの一部とウーファーは学生時代にコツコツとバイト代を貯めて買った思い出の品々だ。

 

夫ほど音質の違いもわからないし、配線だらけでぶっちゃけ邪魔くさいと思っていた私は、驚くと同時に飛び上がって喜びそうになってしまったが、かろうじて「え…!そうなの?(♡)」と言うだけにとどまった。

 

夫はテレビをまったく観ないくせに、映画などを綺麗な画質と音質で観たいからという理由でテレビを手放すことをずっと嫌がっていた。でもオーディオを手放すならテレビもいらないかも…と思い始めたようだ。去年新たに買ったスピーカーはどちらかというとパソコン用で、パソコンでいい音質を確保できているなら、映画やHuluはパソコンで観ればいい。私はほとんどタブレットで観ている。テレビより画質は落ちるがそれくらいいいじゃないか。

 

ところが、私が「この機に一緒にジモティに出しちゃう?」と訊くと、「オーディオシステムは価値をわかってくれる人に譲りたい。業者ならせめてオーディオ専門のところに自分で持ち込みたい」と言っていて、どうやら今すぐに手放すことはできなさそうだ。残念!笑

 

いずれオーディオシステムとテレビを手放す予定があるなら、このデカいテレビボードはいらない。これは処分しよう!となり、こちらもゼロ円で出品してみた。ただこれに関しては大型家具のため、家の中まで引き取りにきてもらう必要がある。引っ越しの際はバルコニー側(1階なので)から搬入したことを考えると、業者は業者でも家具の搬出に慣れている人でなくてはならない。

 

その他の家具とちがって、こちらはなかなか希望者が現れず、もしかしたら有料の不用品買取を頼むことになってしまうかも?大きな家具を持つことは、それだけでコストがかかる。今後はもう買うことはないだろう。