ふたり暮らし。日本酒デビューの弊害。
食事がより楽しめるようになった
ワインしか飲めなかった私が日本酒デビューをして早数ヶ月。今では飲みの選択肢に日本酒が挙がるようになり、食べたいものに合わせてお酒を選べるようになった。その逆もまた然り。
それまでは、お魚のおいしいお店に行くと私は白ワインを頼んでいた。でも、和食系のお店でおいしいワインを置いている所はなかなかなく、いつもキンキンに冷えた酸っぱいワインを我慢して飲んでいた。
(じゃあ飲むなって話だが。)
日本酒を楽しめるようになると、そういう我慢はしなくてよくなった。お魚のおいしいお店は必ず日本酒にもこだわっているからだ。日本酒もワインと同じで、経験を重ねるほどに味の違いを楽しめるようになってくる。お酒ってほんとうに奥が深い。
鬼コスパ酒
私が日本酒デビューをしてからしばらくして、いつも参考にしているワインブログに、珍しく日本酒の紹介記事が上がった。「鬼コスパ!そこらの大吟醸よりこれで良くね?」的な熱量の高さで紹介されていたその日本酒は、今では我が家の酒置き場に常時置かれているほどの存在になった。
それが「菊正宗 しぼりたて銀パック」である。
それまで、パックのお酒には質より量のイメージがあった。昔、父がよく、私がプレゼントした日本酒を飲んでは「やっぱりちゃんと瓶に入ったやつはおいしいなぁ」と言っていたし、私自身、パックや箱のワインをあまりおいしいと思ったことがなかったからだ。
でも「この人が言うのだから間違いないだろう」と思い、試しに小さいほうのパックを買って帰ってさっそく飲んでみた。
うそ…おいしい…!!
(じつはちょっと疑ってた。笑)
裏にはやや辛口と書いてあるが、とてもフルーティーで甘口に近い。その香りの高さからワイングラスで飲むことを推奨されている。辛口が好きな人には物足りないかも?でもこの銀パックのいいところは何よりこのコスパの良さなのだ。近所のスーパーで900mlで600円台。ワインよりたくさん入っていてこの価格!瓶と違って持って帰る時にも気を使わなくて済むし、ビンカンのゴミも出ない。下手な白ワインを飲むより断然満足度は高い。しゅ、しゅばらしい…!嬉泣
家飲みの悪魔
そんなわけで、一気に我が家の常備酒に躍り出た銀パック。まあ予想はしていたが、弊害もある。
自宅でアジの干物を焼きました。
→銀パック合うかな?ちょっと試してみよう!
自宅でサバの味醂干しを焼きました。
→銀パック合うかな?ちょっと試してみよう!
自宅できんぴらを作りました。
→銀パック合うかな?以下同文。
自宅で里芋の煮っ転がしを作りました。
→以下同文。
以下同文。
以下同文。
以下同文。
…最近、何を作っても夫が「日本酒飲みたいね」と言い出すので困る。すべてがお酒のつまみに見えるようになってしまったようだ。とくに銀パックとサバの味醂干しとのマリアージュが素晴らしすぎて虜になっている。我が家でサバの味醂干しは週1〜2の頻度で登場する定番メニューだ。これを出すたびに「ああ、銀パック飲みたいな…」と思ってしまうので、普段のごはんに出しにくくなってしまった。
ワインとちがい、残り物で適当に作った質素なおかずにもマッチしてしまうのが日本酒の怖い部分である。まさに家飲みの悪魔ともいえる。
赤か白か銀か
明日は夫もお休みなので今夜は宴の予定である。先日実家からブルーベリーが送られてきたので、朝からブルーベリージャムとチーズケーキを作った。今夜の宴のメニューはどうしようかな…。そしてお酒はどれにしよう?
赤か?白か?銀か?幸せな悩みである。