ふたり暮らし。雪降って贅肉増える。
雪のせいにしてサボる夫
春分間近の先日、関東ではまたもや雪が降った。
朝からすごい雨と風で、いっそのこと電車が全部運休してくれれば仕事休めるのに〜と思いながら駅につくと、案の定JRは運休している。そのまま京成線まで歩いていくうちに、雨に雪が混じり始め、駅に着く頃にはしっかりみぞれになっていた。
予報では午後から晴れるとあったが、そんなことはとても信じられないようなお天気だ。このまま雪が強くなって積もってしまうと、帰りの電車が止まってしまうかもしれない。しかし、「帰りの電車が止まるかもしれないので大事をとって行くのやめときます」とも言えないので仕方なく京成線で出勤した。
雪はどんどん強まって行き、お昼頃がピークだったようだが、その後は予報通りちゃんと晴れ、帰る頃には雨上がりの爽やかな空が広がっていた。
自宅に帰るとジムに行くと言っていたはずの夫がいた。雪と寒さで行く気が失せたらしい。私が、「外もう晴れたよ。今から行ってきたら?」と言うと、「外寒くない?」と訊くので、「気温は低いけど風がないからそこまで寒くはないよ」と答えた。すると夫は「お散歩すると気持ちよさそうだなぁ」などと私を誘惑するようなことを言う。あ、もうジムに行きたくないんだな。笑
まんまとお散歩がてら夕ご飯でも食べに行こう!となり、夫はすぐさま候補の店を何個か挙げた。どうやら最初から今日は飲みに行く気まんまんだったようだ。
候補の店ひとつめは貸し切りとのことで諦めた。ふたつめの店もまた、本日貸切の札が。え、今日はなんの日?平日なのに?あ、そっか!歓送迎会の時期か!などと話しながら3店舗めにいくと、席は空いているものの団体客の予約も入っているがそれでもいいか?と訊かれたので断念した。団体客の近くではとても落ち着いて飲めそうにない。
口の中は完全にワインになっていたので、今さら路線は変えられない。3つも振られるとは思っていなかったが諦めずに4店舗めへ。ようやく団体客の予約のないお店に入ることができた。
ナパワインとレバノン料理
入ったところは多国籍料理のお店で、メインはお肉だったが、大好きなフムスとレバーパテがあったのでそれも注文。ワインは普段あまり飲まないナパバレイの赤で、この味でこのお値段!?とちょっとびっくりするくらいおいしかった。どこで食べても思うのだが、この街はほんとうにおいしくてコスパもいい街だ。
鴨肉と豚肉と牛肉の盛り合わせを頼んだら、意外にも鴨肉と豚肉が牛肉と同じかそれ以上においしかった。添えてあるソースや塩もおいしい。鴨と豚は牛のオマケ程度にしか思っていなかった自分を反省した。
夫は「明日も仕事だし、軽くつまんで軽く飲んで帰ろう」なんて言っていたくせに、結局がっつり飲み食いしてしまった。本来なら夫はジムに行って身体を絞る予定だったのに、真逆のことをしている。
雪にはしゃぐのは外国人も同じ
雪は止んだとはいえ、気温はとても低い。お会計を済ませて外に出ると、せっかくワインで暖まった身体が一気に冷えた。このあいだ一瞬やってきたと思った春は一体どこへ…?
帰りに駅の広場を通ると、ベンチの上に崩れた氷の塊が置いてあった。このベンチにはいつも外国人の少年たちがたむろしている。水分だらけのビシャビシャの雪をそこらじゅうからかき集め、がんばって雪だるまか何かを作ったのだろう。無惨にももうほぼ溶けているが、珍しい雪にはしゃいでいるその様子を思い浮かべると、なんか微笑ましい気持ちになってしまった。
さすがに今シーズンでは最後の雪になるだろう。いいかげんセーターもコートもお手入れしたいので、そろそろ暖かくなってほしい。ただしいきなり暑くなるのは無しでお願いします。