ふたり暮らし。挫折からまた始める。
大人の学習はハードルが高い
仕事で必要に迫られ、昨年の11月から英語の勉強を再開し、ある程度は仕事で困らなくなった。私は正社員じゃないし、いずれ転勤もあるのでここらへんで良しとすることもできる。
でも欲が出て、ネイティブ並みの会話まではいかなくとも、業務と関係ないことでも聞き取り話せるようになりたいとか、英字の雑誌を読んでみたいとか、いずれは翻訳なしで児童文学くらいはスラスラ読めるようになりたいなー、などの思いで勉強を続けてきた。
一般的に語学習得にかかる時間は2000〜3000時間ほどと言われており、日本人が英語を習得するにはその最大時間が必要だそうである。3年以内での習得を目指すなら毎日最低でも3時間の学習が必要ということになる。受験勉強していた頃を思い出せばこれは決して多い時間とはいえないが、大人にはかなりハードルが高い。
無理に3年以内の習得を目指さなくとも…と思うかもしれないが、期間が長くなればなるほど定着率は低くなり、年齢とともに記憶力も衰えていく。そして何より成長度合いが低いとモチベーションを保つのが難しい。そのため、本気で語学をマスターしたいのならば1〜2年で結果を出す気で集中して勉強することが推奨されている。
仕事を掛け持ちするようになり、今まで7時からシフトに入っていた職場Aを、11時〜15時のシフトに変更した。その分、朝の時間を学習タイムに充てていたのだが、まあ集中して3時間机に向かっていられるかというと、そんなこともなく、まず、起き抜けの私の身体はほとんど使い物にならない。中学時代は毎朝5時起きですぐに勉強を開始していたが、今は起きてすぐに机に向かっても、鉛筆を握る手には力が入らないし、リスニングも呪文にしか聞こえてこない。知っているはずの単語すらちゃんと聞き取れないのだ。耳の筋肉(?)がまだ寝てるとしか思えない。
結果、起きてから1時間くらいは全然身になる学習ができていない状態なので、もう開き直ってこの時間はブログを読んだり書いたりすることにしている。
7時頃、ようやく頭がシャキッとして集中力ものってきたなーと思っていると、今度は夫が起きてきてバタバタし、夫が出かけた後は洗濯したり掃除をしたりとやることが目白押し。そうこうしているうちに出勤時間になり、数時間働いて帰宅したあとは読書や動画を見ながらのおやつタイムだ。このおやつタイムが長いのはわかっている。わかってはいるが、キリのいいところまでと思うとついつい長くなってしまうのだ。
そんで17時半くらいから勉強に取り掛かり、19時半くらいからごはんの支度。その後お風呂に入ってストレッチをすると自動的に眠くなるのでもうその日は勉強できない。
(でもネットサーフィンはできる。笑)
トータルで1日3時間取れるか取れないかといったところだが、しっかり集中して頭を働かせているのはその中の8割くらいである。ちなみにパートのない日はもっと時間が取れるのでは?と思われるかもしれないが、休みの日は休みの日でいろいろと用事を思い出してしまい、なぜかパートのある日より時間がないという状況になりがちだ。夫が休みでお酒を飲んでしまったりすれば、もうその日の脳みそは使い物にならない。
我ながら時間の使い方が下手すぎて嫌になる…
熱が冷めたら…
ブログにも書いたが、先月風邪を引いた。まる3日間寝て過ごした。3日目はほとんど元気だったのでせめて単語の勉強くらいはしようとアプリを開いたのだが、たった2日間やらなかっただけでびっくりするほど忘れていた。え?うそでしょ?と思わず呟いてしまった。
でもまあ、まだ熱も下がったばかりだし、本調子じゃないよね!と思っていたのだが、それから1週間たっても10日たっても本調子が戻ってこない。熱が冷めたのだ。いろんな意味で。
暗記物というのは継続しなければ忘れる。学生時代、歴史の年表や元素記号を一生懸命覚えたのに、今はすべて忘れているのが何よりの証拠だ。英単語の綴りも意味も、ひとつ前のセクションで覚えたことはほとんど忘れてしまっている。「えーとえーと…なんだっけこれ?」となるのはまだマシで、「え、こんな単語初めて見たんだけど」と思うものすらあるのだ。私ってこんなにバカだったの?と落ち込む。
忘れるのが普通
エビングハウスの忘却曲線、というのをご存じだろうか。
人間は忘れる生き物なのだ。長く辛いこともある人生を生き抜くために、神様は人間に「忘却」という能力を与えてくださったのである。だから忘れるのが普通であり、バカなわけではないのだという。どうせなら忘れていいことと忘れたくないことを自分で選択できるようにしてくれればよかったのに!と思わなくもないが、文句を言ってても始まらない。神様には神様のお考えがあってのことなのだろう。
で、その忘却曲線によると、人間は1度覚えたことを1時間後には半分忘れ、1日後には7割忘れ、1ヶ月後には8割忘れるとのこと。
もう笑うしかない。どんだけ忘れっぽいのよ?人間て。
忘れないようにするためには、毎日の復習が必要不可欠なのだそう。一定期間復習し続けることによって記憶は少しずつ定着していくのだという。
だから結局やり続けるしかないのだ。やりたくないならやめればいいだけ。義務じゃないのだから。こういう時のために、強いモチベーションが必要になるんだなぁと改めて思う。私は昔からモチベーションとか夢とか目標というものを持てないタイプなので、熱が冷めた時に自分を奮起させるものがないのだ。
英字の雑誌?読めなくてもべつに困らないじゃない。児童文学の原文?美しい日本語訳のを読んだほうが情景も浮かぶじゃない。英語に限らずスペイン語でもロシア語でもフランス語でも、日本という国では世界中のあらゆる言語のものが日本語で楽しめるようになっているのに、なんでわざわざ外国語を学ぶ必要があるのか。いろんなものが母国語に翻訳されていない国の人々は英語を学ぶ必要性があるかもしれないが、日本人の私にその必要はないのではないか。翻訳アプリだってどんどん進化していく世の中で、アナログに自分の脳みそを使って会話をしなくたっていいじゃないか。
…こんなふうに、勉強しない言い訳がいっぱい浮かんでくる。笑
また始めよう
風邪が治ったあと1週間以上、英語の勉強をサボっていた私。サボりというか、これはもう挫折ともいえるだろう。朝も夫より寝坊する日が続いた。
でも昨日、また勉強を開始した。「1日3時間」と自分に課していた目標を、「1日1時間」と思いっきり引き下げた。習得度合いはぐっと下がってしまうだろうが、やり続けることのほうが大切だと考えを変えたのだ。受験勉強とちがって期限があるわけではないのだし、趣味のひとつとしていい意味で適当に続ければいいのだ。最初は自分でもそう言っていたじゃないか。いつの間にか義務のようになっていたから嫌になってしまったのだ。
そんなわけでまた1から出直すことにした私を、温かく見守っていただけると嬉しい。再び挫折した時にはまた記事にします。笑