ふたり暮らし。浪費と活用。
二度見した電光表示
先日、久しぶりにドライブに行こうということになり、今年になって初めてガソリンを入れに行った。そうしたらレギュラー188円の文字が…!!最初、ハイオクと見間違えたのかと思い、落ち着いてもう一度見てみたが、ハイオクはなんと200円超えだった。ひえぇ。
びっくりして店員さんにそう言うと、「政府からの補助が終わっちゃったんですよ」とのこと。今までも十分過ぎるほどに高かったと思うが、補助が入ってあの金額だったのか、とさらに驚いた。リッター95円とかだった時代が羨ましい。それでも当時の親は高い高いと言っていたが。
私にとって結婚指輪の次に大切な物が愛車なので、愛車を手放すことは微塵も考えていないが、これがもし何の思い入れもない車だったら手放すことを真剣に検討すると思う。もう庶民が車を持つことは贅沢な時代になったのかもしれない。
メリハリのはっきりしている義母
夫の母は今、高齢化の激しい海辺の小さな町に暮らしている。バブル時代に建てられたリゾートマンションを2年前に購入してリノベーションし、海の見える素敵なお部屋で悠々自適な生活を送っているようだ。
義母は昔から、お金と時間の使い方のメリハリがすごくはっきりしている。
20年前からいつ見ても同じ服(買い替えてるとは思うが)に同じリュック、同じ髪型で、外食はほとんどせず、持ち物もすごく少ないが、好きな紅茶とティーカップはたくさん持っている。仕事をかけもちして働きまくっている時期があるかと思えば、いきなり留学したり、朝から晩までフルートを奏でる生活を送っていたりする。
何事も直感で動く私と違って、義母は熟考して計画を練るタイプだ。家具ひとつ買うにも、何回もお店に足を運んで納得のいくものを根気強く探し、でもそうやって選んだ家具なのに、 過去2回の引越しでは「この家に合わせて買った家具だから」と言ってベッド以外すべて置いて出た。そのため、その家を買ってくれる人というのは義母の選んだ家具も込みで気に入ってくれる人になるため、自分の愛した家を安心して託せるのだという。
今のマンションに移り住む時は、最後の最後まで壁紙に悩み、ようやく「これにしたわ」とLINEが来たと思ったら、いざ入居してみるとやっぱり違うとなり、またまた熟考の末に張り替えたらしい。
お金と時間をかけるところにはとことんかける義母。そのどちらにおいても、浪費という言葉とは無縁の人だ。私もだいぶマシになってきたと自分では思っていたが、義母を見ているとまだまだ無駄な浪費が多いなぁと思い知らされる。
浪費から活用へ
車必須の田舎町に住んでいるというのに、義母は徒歩で生活していてなんの不便もないという。毎日ランニングがてら徒歩40分のスーパーに行き、必要な分だけ食材を買い、それ以外でお金を使うことはほぼないらしい。バスにも乗らないし、自転車も持っていない。買い物以外の移動もほとんどランニングだ。笑
海を見ながら暮らすのが夢だったのよ〜と義母は言っていたが、義母の性格からして、日がな一日海を眺めてぼけーーっと過ごすような生活は送っていないのだろう。リビングのテーブル脇の本棚にはたくさんの参考書が並んでいて、ペン立てにはマーカーペンもささっている。いつでも手に取れる位置にあるそれらの学習グッズは、義母が毎日ここで勉強していることを物語っている。
私なんて、なんにもしていないのに1日終わっちゃったなーなんてことがしょっちゅうあるのだが、それこそほんとに時間の浪費である。「なんにもしない」という時間を特別なものとしてもっと大切に扱えるようになりたい。
義母と私とでは性格が違いすぎるので義母のようになろうとしてもそもそも無理があるのだが、それでも見習えるところは見習いたいし、お金も時間も、浪費ではなく活用することをもっと意識して生きていこうと思った。