ふたり暮らし

明日は明日の風が吹く

耳に休息を

ふたり暮らし。耳に休息を。
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耳の穴の訴え

うちの夫はいびきがうるさい。昔は太っているせいだと思っていたが、痩せた今でも大変うるさい。とくにお酒を飲んだ日はひどい。とても隣で安眠なんてできないので、毎晩耳栓をして寝ている。

 

私は通勤やスーパーへの往復など、外にいる時には基本的にイヤホンをしている。そこに加えて、今の職場ではインカムを装着している。しかも骨伝導のいいやつではなく、カナル式の古いタイプのインカムだ。

 

日中も夜間も耳に異物を突っ込んでいる日々を送っていたら、最近非常に耳がかゆい。明らかに耳の穴が疲弊していると訴えている。心なしか耳の穴が広がったような気もする。このままではまずいと思い、日中の外出時にはイヤホンをしないことにした。

 

聞こえてくるのは…

ひとりの時にイヤホンをしないで外出するのはものすごく久しぶりである。風の音や鳥の鳴き声が美しい。街路樹の葉が地面に落ちる音もいい。「世界は音にあふれてる」。なんのCMかは覚えてないが、こんなセリフがあったような。

 

ところが、せっかく私の耳があふれる世界の音に心地よくなっているところへ、大声で喧嘩をしながら歩く外国人の声が飛び込んでくる。声がするほうを見ると、東南アジア系の女性がふたり、笑顔で会話しながら歩いていた。どう聞いても喧嘩しているようにしか聞こえないが、あれが普通の会話らしい。少なく見積もっても20mは離れている私の耳にもしっかり届く大声。至近距離で話す彼女たちは、お互いの声がうるさくないのだろうか。
(よく、中国人や韓国人は声が大きいと言われているが、東南アジア系の人たちも全然負けてない。)

やっと彼女たちの声が遠ざかって行ったと思ったら、今度は前方から中東系の男性が大声で通話をしながら歩いてくる。彼らは基本的に電話をスピーカーで使うので、通話相手の声も丸聞こえだ。相手の声も大きすぎて音割れしているが、そんなことは気にならないらしい。

 

日本人と違い、外国人はどこでもかしこでもビデオ通話をする。顔を見て話したいという理由もあるだろうが、お互いに声が大きいから日本人のように耳に当てて電話をしたくないのかもしれない。ならもっと小さい声でしゃべれよと思うが、それはできないのだろうか。はっきり言って日本では非常に迷惑なのだが。

 

店内放送も外国語だらけ

外国人の多い街なので仕方ないが、大きなショッピングモールや施設に行くと、店内放送が英語と中国語でも放送される。先日、「いやいや、いくらなんでもそれはちょっと…」と思ったのは、突然耳に飛び込んできたおかしな言語だ。最初、中国語だと思って聞き流していたら、なぜか聞き取れてしまう。

 

それは中国語訛りのヘンな日本語だった。放送担当者が中国人なのだろう。国際化もついにここまで来てしまったか、という感じだ。日本国内にある施設なのだから、肝心の日本語が不明瞭なのは絶対ダメだと思うのだが、外国人労働者が多くなるということはこういうことなのだ。とはいえ、もうちょっと日本語の発音練習がんばれ!と思った。

 

耳が可哀想

耳を休ませたくてイヤホンを外したが、残念ながら聞こえてくる音によけいに疲れてしまっている。可哀想な私の耳。どこか日本の自然豊かな場所に行って、自分の耳を癒やしてあげたい。

 

…と思ったが、日本の美しい風景には今や必ず外国人の姿がある。古き良き日本の環境音を静かに聴くことのできる場所が、今の日本にあるのだろうか。